Q&A

Q1 レオナルド・ダ・ヴィンチは、なぜ絵画の枚数が少ないの?

A 「画家は万能でなければ賞賛に値しない」。ダ・ヴィンチの有名な言葉です。一枚の絵を描く上で、絵画の技法はもちろん、遠近法、解剖学、幾何学など、最先端の知見を取り入れ描いていきました。元々遅筆だったと言われますが、理由はそれだけではありません。ダ・ヴィンチにとって絵画は、単なる”芸術”にとどまらず、”哲学”であると捉えていたため、描くのに時間が必要だったのではないかと思います。それだけ、一枚の絵に込められた想いは、私たちが想像するよりずっと深いのではないでしょうか。

Q2 モナリザの正体は結局誰なの?

A ダ・ヴィンチ死後、未だに解明できていない人類永遠のテーマの一つです。いろいろな説があり、ダ・ヴィンチの自画像ではないかと言う人もいます。また、ダ・ヴィンチの母親に対する想いを表現した絵画だと言う人もあります。フランスのエンジニア、パルカル・コット氏が反射光技術という最新のスキャン解析を行ったところ、なんとモナリザの下から別の女性が出現したといいます。モナリザの元々のモデルは、「リザ・ゲラルディーニ」という女性だったと言われていますが、ダ・ヴィンチは最初そのモデルを描き、何らかの事情で、上から新たな人物を描き直したようです。そして、ダ・ヴィンチは「モナリザ」を誰にも譲ることなく、死ぬ最後まで手元に置き続けました。その微笑みは私たちをあざ笑うかのように、今なお不敵に微笑んでいるのです。

Q3 どうやって、万能の天才になったの?

A 「ダ・ヴィンチ=万能の天才」という方程式が成り立つほど、ダ・ヴィンチのキャッチコピーは”万能の天才”です。私は、”万能の天才”という結果に対して、様々な要因があったと分析していますが、面白いことに、実は元祖万能の天才は、ダ・ヴィンチではなく、その前に存在しています。ダ・ヴィンチは、自分の憧れ像を追い求めるうちに、気がつくと自分も万能の天才と呼ばれるようになっていました。詳しくは、勉強会でお話しておりますので、ご興味ある方はご参加ください。